0歳から考えよう。足育で大切なのは「靴選び」と「姿勢」だった。
子どもの足の成長と靴選びには深い関わりがあることをご存知でしょうか。子供とのおでかけ、教育、遊びなどの子育て情報メディア「KIDSNA」にご協力いただき、「足育」の専門家である玉島先生に、成長期の子どもに合った靴選びや靴の履き方について詳しいお話を伺いました。
こころと体の健康は「足」の健康から
子どもの運動不足を背景に現代の子ども達の足にはトラブルが多いという玉島麻理先生。「足育Lab Ta・Ta・Ta」の運営やNPO法人日本足育プロジェクト協会理事長をされている玉島先生に、子育て中のママたちが子どもの足の成長や靴の選び方などの疑問について詳しく話を聞きました。
その子ども靴で大丈夫?5歳児の90%が「浮き指」
子どもの足の計測は1カ月に1回がベスト
鶴田さん:子どもの靴を買うときはできるだけお店の方にフィッティングしてもらっているのですが、フィッティング担当者がいないときはどうしたらいいですか?どれくらいの頻度で足のサイズを測ったらいいのかも知りたいです。
玉島先生:できれば毎月計測した方がいいので、靴を選ぶときは「中敷き」が外れるものを選ぶといいです。中敷きを外してその上にかかとを合わせて足を置くと、子どもの足のサイズが合っているか、自宅でもチェックすることができます。
毎月チェックするときに、つま先に余裕が5ミリほどあるかを確認してください。それがベストサイズです。2、3歳の子どもはあっというまに足も大きくなります。背と同じで春から夏に伸びやすいので、この季節はこまめにチェックするとよいですね。
おさがりはおすすめしません
石原さん:子どもの靴にもたくさんのブランドがありますが、どう選んだらいいか教えてください。
お値段にも幅があるので、少し大きめの高価な靴を買って長く履いたほうがいいのか、安めの靴をすぐ履き替えたらいいのかどちらがいいのかわかりません。
玉島先生:大きいサイズを選ぶと転びやすいのでおすすめしません。兄弟がいるとどうしても下の子がおさがりの靴を履くこともありますが、履いていたお子さんのクセがついていて足の形に合わないことがほとんどなのでやめたほうがよいでしょう。靴を作る工程が多いと値段に反映されるので、値段は靴にどれだけ手間をかけて開発されているか、ある程度の目安にはなります。
でも足の幅や形など子どもの足にもよるので、高いからいいというのではなく、子どもの足に合った靴を選んで、それをマメに替えてあげるほうが子供の成長にとってベストです。その後の発育にかかわってきますから。
姿勢や生活習慣も足の成長に大きく影響します
鶴田さん:うちの3歳の子どもは靴の内側が削れやすいのですが、歩き方が原因でしょうか?
玉島先生:X脚だと内側が削れやすいのですが、3歳頃の子どもはX脚が多いです。赤ちゃんの頃はO脚で幼児期にX脚になり、そのあと徐々にまっすぐになります。
ただし、生活習慣によっては悪化することもありますよ。ブロック遊びなどのとき、いつもお姫様すわりになっているとなかなかX脚がぬけません。椅子に座ったり、しゃがんだりする「足を踏ん張って座る姿勢」がいちばんいいのですが、床に座って遊ぶときは長時間同じ姿勢、特にお姫様すわりにならないように気をつけましょう。
日常の生活習慣の影響も大きいので、靴のすり減りに偏りがある場合は、まず普段お家でどんな座り方をしているか、気をつけて見てあげるといいですね。
石原さん:うちの子は姿勢が悪くて、その影響なのか内股です…。
玉島先生:内股の子は、ちゃんとした靴を選ぶのはもちろんですが、運動をすれば変わります。
小学校高学年くらいまでなら、遊びの中で色んな体の使い方をする中で、足の内側・外側の両方に筋肉がつき足がまっすぐになることにつながります。日々の姿勢と運動は、足の成長に大きく影響します。
「運動靴」もちゃんと選んでいますか?
玉島先生:運動靴をちゃんと選ぶことも大切です。保育園、幼稚園、小学校の通園・通学や体育の時間、そのまま遊びに行くことも多いですよね。子どもの成長期に長い時間履く運動靴も、子どもの体を支える、機能のよい靴を選びましょう。
玉島先生に聞く「正しい靴の選び方」
これまでのお話で、改めて足の成長や靴選びの重要性が理解できました。玉島先生にさらに詳しく「正しい靴選び」について話を聞きました。
まちがった靴選びによって起こる弊害
玉島先生:足に合っていない靴を履きつづけると、巻き爪、扁平足などあらゆる足のトラブルにつながります。足の指も曲がってしまいます。
実は、5歳児の9割が浮き指といわれていて、浮き指だと立ったときにバランスがとりにくく転びやすくなってしまいます。子どもの骨は9歳まではまだ軟骨で足が完成されていない状態です。外的影響を受けやすいので、必ずサイズの合った靴を選びましょう。
「足育」は赤ちゃんの頃から
玉島先生:足に影響するのは靴だけでなく、姿勢や運動も同じです。赤ちゃんの頃に常に抱っこやベビーカーだと体幹が育たないので、たくさん動けるような環境づくりも意識してみてはいかがでしょうか。
0歳のときにはいはい、ずりばい、たかばいをたくさんしていると、立った時に体幹ができているので転びにくくなります。赤ちゃんのころからの体づくりも大切です。これは、将来の運動神経につながります。左右に偏ることなく抱っこしたり、座らせたりしましょう。授乳の時に赤ちゃんの足を床などにつけるのもいいですね。
子どもの靴選び3つのポイント
玉島先生:ポイントは3つです。まずは、かかとがしっかりしていること。足ゆびが曲がる位置が適度に柔らかいこと。そして、フィット感が調整できて、しっかりと締めることができること。
かかとをトントンとして、しっかりとかかとに合わせる
玉島先生:履かせ方も重要です。どんな靴でも、まずはかかとをトントンしてもらいながらしっかりかかとに合わせて、子どもにとってベストなサイズを選んであげてください。ベストと思っていたサイズが、実は大きいということもありますから。
折り返しベルトがあると、子どもが自分でかかとをトントンしながら、ぐっとベルトを締めて履きやすいですね。同じ靴でもしっかり締めたら歩きやすくなったりもします。それに、靴の中で足が前滑りせず、巻き爪を予防できます。
子どもの足の成長を見守る「KEEN」の靴
玉島先生に教えていただいた「靴選び3つのポイント」をサポートしているのが、に当てはまるのが、米国ポートランド発のアウトドア・フットウェアブランド「KEEN」です。キャンプや週末のアウトドアの場面で活躍するイメージがありますが、KEENの子供靴は実は日常使いにも最適です。
それもそのはず、「KEEN」では“天井のないところすべて”をアウトドアと定義しているので、玄関を一歩出たら、そこはすべてがアウトドア。だから、お庭や公園、通園・通学などの日常生活も快適に過ごすことを考えてつくられた靴やサンダルが豊富にラインナップされているんです。
成長期の子どもにとって欠かせない3つのポイントに加えて、つま先を守るトゥ・プロテクションと高いグリップ力もポイント。ソールのタフな耐久性も見逃せません。
ぜひ一度、店頭で履いてみていただけたら。
「KEEN」の直営店で常備している計測器。ぜひ一度、左右の足を計測してみてください。
通園やお外遊びにもぴったりの「KEEN」
子どもは成長期だからこそ、靴の選び方や履き方が大切です。たくさん遊んでいろいろな経験をしてほしいから、足に合った機能性の高い靴を選んであげたいですよね。毎日の通園やお外遊びにも〇な「KEEN」の靴を、ぜひ選んでみませんか?