Vote the Outdoors 未来のために選択しよう。
10月12日。KEENもピナクルメンバーとして加盟する、コンサベーション・アライアンス・ジャパン(アウトドア環境保護基金/以下CAJ)は、2021年秋の衆議院議員選挙を前に、新しいイニシアチブ『Vote the Outdoors - 未来のために選択しよう』を発表しました。
これは、今回の衆議院議員選挙をきっかけに、日本のアウトドア産業に関わる多くのユーザーやコミュニティに対し、健全な気候と自然環境のもとアウトドアを楽しみ、活気あふれる地域社会や⼈々の多様性とインクルージョン、そして、それらに根ざした未来を持続するための『選択』をすることを広く呼びかけるアクションです。
気候危機は、アウトドアを楽しむ機会も奪い始めている。
現在の気候危機は、台風や暴風雨を誘発し、土砂崩れや洪水を起こし、日常生活はもとより、私たちがこよなく愛する山や森、そこにアクセスするための登山道や山小屋、スキー場やキャンプ場などのアウトドア・フィールドにも確実にダメージを及ぼし始めています。このままでは、アウトドアが提供する5つの価値、すなわち、「健康とウェルネスの増進」、「青少年の育成」、「地域社会の発展」「環境保全」「社会的公平」が失われ、誰もがアウトドアに公平にアクセスする権利の危機にもつながりかねません。
健全な森林や草地、河川や海洋などは、アウトドアを愛する私たちにとっては大切なフィールドであり、人類にとって必要不可欠な生態系サービスを提供してくれる生物多様性のゆりかごです。また、そこは、温暖化を緩和させるための重要な炭素吸収源でもあります。さらに、自然環境が適切に保全、修復、維持されていくことで、誰もが自然とふれあう機会が得られ、その恩恵を享受し、活気あるコミュニティが営まれていくことにもつながります。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)など、国際的な研究機関で検討されている、『気候危機を解決するための唯⼀の方法』は、「⼀刻も早くCO2の排出量を減らし、温暖化を1.5℃に抑え、生物多様性の宝庫でもある熱帯雨林や海洋生態系を保全し、農業やその他の土地利用(林業など)が、⼆酸化炭素の主要な排出源から、全体的に⼆酸化炭素を貯蔵し始めるようにすること」と言われています。
"地球にとって最大の脅威は、誰かが救ってくれると信じていることである"
史上初めて南北両極点を徒歩で踏破した探検家ロバート・スワンの言葉
アウトドア産業に関わる企業が集まってできることがきっとある
コンサベーション・アライアンス・ジャパンは、現在、アウトドア産業の42社/ブランドが加盟し、拠出した年会費によってアウトドア自然保護基金を運営する一般社団法人です(詳しくは、FEEL GOOD TVでもご紹介しています)。CAJがめざす未来とは、気候を含む自然環境や地域社会、人々が健全で、そうしたステークホルダーとの良好な関係によって成立し、繁栄しているアウトドアの世界です。
CAJは、昨年12月に『アウトドア気候アクション・コレクティブ』を立ち上げ、アウトドア産業全体に気候アクションを呼びかけ始めました。そして、この度、CAJは2021年秋の衆議院議員選挙を前に、この新しいイニシアチブ、『Vote the Outdoors - 未来のために選択しよう』を発表しました。
これは、選挙での候補者の「選択」も、日常のさまざまな場面での「選択」も、こうした未来を形づくる「未来のための選択」にほかならないと考えているからです。
投票という「選択」と行動変容という「選択」を
私たちが今、「未来のための選択」する基準として、候補者に求めるのは、エネルギーシステムの脱炭素化、農業や林業が炭素吸収源へと転換するための、自然に根ざした、かつ⼈々にとって公平な解決策を推進することを約束しているかどうか。ということではないでしょうか?
また、投票だけでなく、日常における「選択」も大切です。私たちの生活の中で、企業や自治体などが、そうした取り組みを積極的に実践しているかどうか、意識的になること。さらには、買い物やエネルギーの使用など、私たち自身の行動変容という「選択」も必要です。
一緒に有効な情報を交換しよう
今回の衆議院議員選挙については、投票日に未来の「選択」をする上で、CAJが皆さんに提供できる情報は、じつはあまり多くはありません。私たち自身、そこが、このキャンペーンの課題と認識しています。ぜひ、みなさんで有効な情報を見つけたら、以下のハッシュタグを活用して、私たちの未来を「選択」するために必要なポジティブな情報の共有をお願いします。
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