自宅から安全に楽しめるフェス《KEENFEST TOKYO MARCH 2020》<音楽篇>
3月28日土曜日、日本のみならず、世界からもアクセスできる配信無料ライブストリーミングフェス<KEENFEST TOKYO MARCH 2020>をKEEN公式YouTubeチャンネルで開催しました。
東京中心部にあって、自然と触れられる憩いの場所としても人気の高い代々木公園で2度目の開催が予定されていた都市型フェス「KEENFEST」。新型コロナウイルスの感染を危惧することから、代々木公園での集客型フェス開催を断念しました。
新型コロナウイルスは、3月に入ってヨーロッパやアメリカへも感染が広がっていきました。世界各地から送られているメッセージは「STAY HOME」。新型コロナウイルスが収束するまで、今は家にいることを楽しむ。自由に外出もできず閉塞しつつある世界に対して、希望となるものを灯したい。家で安全に楽しめるコンテンツを提供したい。そんな考えのもと、KEENFEST TOKYO MARCH 2020を無料配信のストリーミングフェスとして開催することを決め、KEENFEST in SPRING LOVE 春風が予定されていた3月28日に、「Together we can help(あなたと一緒だから、できること)」をテーマに世界に向けてライブやメッセージを発信しました。
2020年3月19日、KEENは“Together We Can Help(あなたと一緒だから、できること)”をテーマに、世界で10万足(10億円相当)のKEENシューズの無償提供を行いました。医療従事者、保育所で働く方や、ライフラインを確保すべく勤務を続けている方々など、新型コロナウイルス影響の難局に立ち向かっている人々へ向けた活動でした。
今いちばん必要なのはシューズではないかもしれませんが、シューズは人々が外に出て活動するのに欠かせないものです。そして、アウトドア・フットウェアブランドであるKEENにとって、シューズを作ることが重要なミッションであり、最も得意とすることです。そこで私たちは、コロナウイルスと立ち向かう方々へシューズを提供させていただきました。
そして、“Together We Can Help(あなたと一緒だから、できること)”をテーマとして実施された2020年のKEENFESTは、外出自粛が続くなか、自宅で過ごす皆さんへ向けたKEENからのエンターテイメントフェスです。
レポート前半の今回は、KEENFESTでミュージックライブを披露してくれたアーティストをご紹介します。
YOUR SONG IS GOOD
オープニングアクトを務めたのがYOUR SONG IS GOOD。今年で結成22年を迎えるオルガン・インストバンド。ラテンフレーバーが満ちたダンスミュージックで、音楽を持つエネルギーを放出してくれました。
「一緒にいることを想像することが大切なんだと思うんです。相手を思いやる気持ちを持ちながらポジティブなスタンスを発信したいと思っています。灯というか、ちょっとだけでも気持ちが明るくなるというか。ちょっと横に寄り添えるような存在に、僕らの音楽がなれればと思っています」とYOUR SONG IS GOOD。
東田トモヒロ
続いてステージに上がったのが、KEENアンバサダーの東田トモヒロさん。ドラムスのPEACE-Kさんとのデュオでのライブでした。東田さんは2年ぶりのオリジナルアルバム『LIGHT』をリリースしたばかりというタイミングでの出演でした。ライブではそのアルバムに収録されている曲も披露してくれました。
「やってみて、予想以上に見てくれている人の気持ちもこっちに飛んできているのが感じられて。最初はラジオのスタジオライブのようかなと思っていたんだけど、いろんな思いが伝わってきて。バンドやアーティスト単位での生配信はあったとしても、今回はフェスじゃないですか。何組かのミュージシャンが一緒にいる。すげえ粋なことなんだと思う」と東田さん。
今回は、いまの閉塞的な状況にあって、少しでも野外フェスの開放的な雰囲気が映像からも伝わって欲しい。そんな思いから、太陽の光が差し込み、風が吹いてくるこの場所を選びました。
DENIMS
3組目で登場したのはDENIMS。暖かくて、どこか懐かしい。そんな音楽を聴かせてくれるバンドで、今年はフジロックへの初出演も発表されました。アルバムデビューしたのが2017年と、今後のさらなる活躍が期待されるバンドです。
「ロケーションも良くて、僕らの音楽とこの環境が合うと思います。いつもと同じような気持ちでライブをやって、それがみなさんに伝わればいいなと思っています。お酒を飲みながら、お家で気軽に。乗ってきたら、ライブ会場のように踊ってください」とDENIMS。
20度近くまで上がった気温も、夕暮れとともにグッと下がってきています。天候や気温など、時間の流れを感じさせてくれるのも、野外フェスの魅力に違いありません。
Ryu Matsuyama
最後のライブはKEENアンバサダーのRyu Matsuyama。ピアノのスリーピースバンドで、4月後半にはセカンドフルアルバムのリリースが控えています。ポストロックやR&Bなど、さまざな音楽を昇華し続けるバンドの今を聴かせてくれました。
「ライブというのは、お客さんがいてくれて成立するものだと思っていましたが、今一緒にできることって、オンラインでつながって、僕らの音楽を届けるっていうこと。生配信だからこそできることを自分たちでも楽しんで、ライブという時間を共有できたらと思っています」とRyu Matsuyama。
MCは、ジョージ・カックル
Ryu Matsuyamaのライブが終了したのは19時近く。ライブのセットチェンジの間には、KEENの環境保護へのアクションであるKEEN EFFECTなどの活動も、トークコーナーとして紹介しました。4つのライブとその間のトークで、トータル4時間半に及んだKEENFEST TOKYO MARCH 2020。トークのMCを務めてくれたのが、InterFM897「Lazy Sunday」のDJとしてもお馴染みのジョージ・カックルさんでした。
「新型コロナのことを真剣に考えて欲しい。こういうフェスは若い人が多く見ると思うんだよね。人間って、一人じゃ何もできないと思うんだ。何をやるのでも、いろんな人を巻き込んでいけば、もっともっと広がるんじゃないかと思う。KEENFEST TOKYO MARCH 2020のようなアイデアでも、みんなでやることでもっと広がるし、伝えたいことが伝わると思うんだよね。一人じゃできないことでも、チームがあるから実現できる。チームが大きければ大きいほど、世界に影響を及ぼすことができると思う。だから『Together we can help』が大切なんだよ」とジョージさん。
《KEENFEST TOKYO MARCH 2020》レポート後半では、トークライブと、環境負荷を軽減するKEENのシューズづくり<地球と人にやさしいツクリカタ>をお届けします。